小学生の家庭学習を定着させるためにしたこと。

長男が1年生から始めた家庭学習もなんとか6年目。
思い返せば、最初はひらがな・カタカナ、漢字、足し算引き算から始め、今では文章読解、算数の文章題、英単語練習など。
なんだかんだ文句を言いながらも長く続けている長男に感心しています。(本当に偉い。)

家庭学習の基本的なルールは3つ。


◎ 家庭学習は、毎日帰宅後、夕飯までの時間にやる。
◎ 家庭学習の時間は、だいたい60分間
◎ 基本は各科目1日1題、3科目まで。

◎ 毎日帰宅後、夕飯までの時間
夕飯後は、満腹感と1日の疲れがどっと出るため、眠くなりがちです。
そのままだとお風呂にも入らず、パジャマにも着替えず、翌日の学校の準備もせずに眠ってしまうことになります。
できるだけ夕飯前に終わらせるようにしています。

◎ 60分間
塾に行っている子と比べると学習時間が少ないように思われますが、これでもちょっと長いぐらいです。

塾に通うという物理的な移動が気分転換になりますが、家庭学習にはそんな気分転換がありません。
そもそも気分転換のために休憩時間を入れてしまうと、いくら時間を決めていたとしても、そのままだらだらと遊んでしまい1日が終わってしまうということがありました。

ご飯を食べ、風呂に入り、翌日の学校の準備をする必要最低限時間と、子どもがゲームをしたり、好きな漫画や本を読み自由に過ごす時間も必要です。
そんな諸々の事情を就寝時間から逆算し、試行錯誤しながら調整した結果が、この60分という時間なのでした。

◎ 各科目1日1題
使うのは市販の問題集。
できるだけ毎日続けられるように、息が切れないように、親と子どもの負担にならないように、幅広く学習できるようにと考えたのが最低3科目。
文章読解、計算問題、英単語もしくは漢字練習などなど。
子どもの要望があれば理科や社会をやったり、家庭学習らしく自由に変えました。
特に夏休みなどの長期休暇中は学習内容を一方的に固定してしまうと、学習範囲に偏りが出てたり、子どもの自主性を潰しかねません。
子どもと話し合いながら、内容を決めるのも大切なことでした。

しかし、そんな家庭学習を定着させる中で、一番厄介なのが学校の宿題

宿題があることは、学校で何を学習しているのか、単元の習熟度がわかるので、親としてはありがたいことです。
学校の宿題を終わらせてから、家庭学習をするようにしています。

しかし、子どもの苦手な科目、漢字練習や作文、図工の下絵などの時間のかかる宿題があると、そのあとの家庭学習に割く時間がなくなってしまうことがしばしばありました。
たとえ時間が残ったとしても、宿題で気力体力を使い果たしてしまい、家庭学習をする体力と集中力がなくなっているのです。
そんな状況のなかで、家庭学習をする子どもも辛いし、それを見る親も辛い。

だったらいっそのこと「時間がかかる宿題が出た日は家庭学習なし」という特殊ルールを作りました。
ちなみに他にも「習い事のある日は家庭学習なし」「父が土日祝出勤の場合は、家庭学習。平日休みの日は家庭学習なし」「文章読解1問といたら、休みの日のゲームは無制限」と言った、特殊ルールがあります。

特殊ルールの数は少ない方がいいです。
宿題の量や、就寝時間、習い事や塾の都合など、家庭によって様々な事情を考えて変えていくことも必要です。

自宅学習の大切なところは、子どもと親が細く長く続けられるかどうか。
「絶対毎日やらせる!」と親が鼻息荒くしても、結局は子どもの伴走する親自身の体力が切れてしまっては元も子もありません。
大切なことは、子どもと親のちょうどいい範囲を決めること
この6年間で思ったことでした。